シミ抜き
シミは早ければ早いほど落としやすい
着物を着る場面でシミがついてしまうケースがあります。
シミは、早ければ早いほど落としやすい性質があり、汚れの種類によって落とし方が変わってきます。
シミ・汚れの種類は以下の大きく4つに分類されます。
水性の汚れ
お酒やコーヒー、お茶など
油性の汚れ
ファンデーション、口紅、ソースなど
たんぱく質の汚れ
血液・母乳・虫など
その他の汚れ
原因不明の古いシミや変色したシミ
シミの落とし方
水性の汚れ
水性の場合は、別の布に移してシミを取ります。
もしお茶などのシミがついても、おしぼりでたたくことは避けてください。絹織物の生地が傷む可能性があります。
おしぼりの硬い繊維が生地の表面にあたり、生地表面の細い絹糸が切れて毛羽立ってしまいます。
そうなると絹織物本来の風合いがなくなってしまいます。
そういう時は叩かずに、押さえるだけでシミは抜ける可能性があります。
また、新しい綿棒などで汚れを移動するのも効果的です。
間違ったシミの対処法によって、よりシミを付けることになりかねませんので、十分ご注意ください。
油性の汚れ
油性の場合は、溶剤を加えて溶かして落とします。
年3回、当店にシミ抜き職人が来て、目の前でシミ抜き作業を行います。
その中でも驚かれるのが、油性の汚れを一瞬で落とす技です。
ぜひこの機会に家にある着物をお持ちください。
たんぱく質の汚れ
たんぱく質は、成分を分解して落とします。
血液などのたんぱく質が固まり、変形してしまっていると厄介です。
たんぱく分解酵素によって55度の温度まで上げて、それを8時間、3回繰り返します。
もし血が付いたらおしぼりで乾かさずに、そのまま当店までお持ちください。
その他の汚れ
落ちない場合もあります。
古いシミの場合は薬剤を使って色を落としますが、なかなか落ちにくく、
生地の色まで落ちてしまう場合があります。
生地に影響を与えないように補正という方法を使って、
地色に合わせた色を入れてシミを見えないようにします。
シミ抜き事例
頑固なシミ汚れには早めのお手入れ。
気になるシミ汚れは早めのお手入れが肝心です。
慌てて無理にこすったりせずに、早めのお手入れをおすすめします。
ご利用料金
加工内容 | 料金(税抜) | |
---|---|---|
シミ抜き | 1ヶ所 |
約2,000円~ |
※見積にて詳細をご連絡いたします。